NPO法人イヌタオネットは、2005年6月より福岡県筑紫野市において、グリーンハート株式会社様のご協力を得ながら、NPO法人OPDESとも手を携えて管理センターに収容された犬たちの保護救済活動をスタートさせました。

グリーンハート株式会社は、筑紫野市にナガタ建設株式会社代表、二日市不動産株式会社代表、青雲ドッグスクール代表とビッグウッド株式会社代表の4者にて設立された会社です。グリーン・ハートの名称は、英国の動物愛護団体、ウッドグリーン・アニマル・シェルターにちなんで採用されたものです。

こちらは、犬と人とが一緒に楽しめる総合施設「ドッグパーク　グリーンハート筑紫野」を5月29日にオープンいたしました。広大な敷地内に有料のドッグラン、アジリティ練習用フィールド、犬用のプール、そしてクラブハウスを備え、その横に小さいながらもとてもおしゃれな8角形のシェルター犬舎を併設しております。この犬舎は、少しでも不幸な犬たちの数を減らすために活動を展開するNPO法人団体に有効に活用してもらえたらというお志で、ナガタ建設株式会社様より寄贈されました。

クラブハウスの中には、ショップ、レストラン、セミナールーム、トリミングルームなどがあり、しつけ教室、アジリティ教室も開催されます。犬と一緒に食事や買い物を楽しみ、セミナーを受講して犬文化を向上させるための学習の場としても活用することができます。

こちらの施設における全ての売り上げの５％は、シェルター運営基金としてNPO法人イヌタオネットに寄付されます。この基金はこちらのシェルターにて新たな出発をまつ犬たちのために使われます。

この犬舎には管理センターなどから請け出された管理センターに収容された犬たちを最大７頭まで収容し、グリーンハートの専任トレーナーたちにより世話としつけのトレーニングを受け、新しい飼い主に譲渡される仕組みとなっています。救済活動を行うＮPO法人イヌタオネットを含む各NPO法人団体は、犬の請けだし、ウェブサイトによる里親募集活動、希望者との面会および審査、そして譲渡の完了並びに寄付金の募集までの役割を担います。施設に遊びに来られる多くの方々にも、収容された犬たちの元気で楽しく学ぶ姿を実際にみていただきながら、より多くのアダプション・チャンスを作ります。

今後NPO法人イヌタオネットは、このような志の高い企業とNPO法人とのコラボレーション事業としての不幸犬保護救済活動を全国にも展開させて参りたいと考えています。グリーンハート筑紫野においては、NPO法人イヌタオネットが主幹となり、他の動物保護活動を行っているNPO法人団体とも協力しながら、救済活動の支援をいたします。

このことで、より多くの保護団体とのネットワークを広げていくことができると考えています。

このシェルターワークは単純に犬を救済するという目的だけではなく、むしろこちらのシェルターにて教育をうけ、社会復帰していく犬たちの姿を通して犬と暮らすこと、犬を教育することの大切さ、など犬と人とを取り巻く環境改善のための啓蒙活動も大きな目的のひとつです。

今後は、この筑紫野に続いて、千葉にもこのようなコラボレーション事業を展開していくべく準備を始めております。

そして、将来的にはどんなに小さなシェルターであっても、日本全国各地において、このような企業とNPO法人団体、そして犬の専門家とのコラボレーション事業が展開されていくことで、日本全体の犬と人との文化向上のために大きな一歩が始まることと思います。

グリーンハート筑紫野　http://www.greenheart.jp/shelter.html